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【映画感想】銀魂 思ってたより悪くなくなくない?




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銀魂観てきました。
ユナイテッドシネマ豊洲で2D上映(他の形式ないと思うけど)鑑賞。

結構劇場は混雑してて、流石人気漫画の実写化だなと思いました。だいたい若い女性だったけど、評判に釣られて暇をつぶしに来たオジサンとかもちらほら。

予告編は実写化祭。東京喰種、ジョジョ、ここさけ。どれも観に行くかどうか迷う程度の期待度だったのですが、youtubeじゃなく映画館の大画面で予告編を観ると俄然面白そうに見えますね。
鋼の…?知らない子ですね。

感想を一口で言うと、「期待値+1mm」という感じでした。全然悪い映画ではないけど、まあこんなものかなって感じ。
とはいえ悪いところを言えばけっこう長文になるというか粗は目立つんですけど、別にそういうのどうでもよくね?楽しかったしいいんじゃね?
つか、こんな映画にマジになってどうすんの?
みたいな雰囲気のある映画というか。ブログで文句を書きながらだんだんこの映画が好きになる自分がいました。
そういうへらへらした感じ含めて銀魂だよな…と思ったり。

序論

私は12年位前まで、小学生から中学生にかけて銀魂を読んでました。その後ジャンプを卒業して以来銀魂を追わなくなったので今回の実写化のもとになってる紅桜篇はリアルタイムで呼んでたはずです。中身は全然忘れてましたが。

当時の連載陣の中でも銀魂は熱心に読んでいる方で、あまり見たことない独特な設定のSF世界の中でそれと関係なくバカな事やってる感じがすごく笑えましたし、そういう設定がしっかりしている分、いざシリアス方向に話のベクトルが向かったらそれはそれでカッコよくて面白いという最高の漫画でした。
真選組動乱篇なんかはケレン味と熱さではジャンプ史上で上位に来るエピソードなんじゃないでしょうか。

要は「しっかりとした枠組みの中でバカをやる」という「外し」が原作の方の銀魂のよさでした。
じゃあその良さが今回の実写化に活かされているかというと、作品の外では成功したけど作品の中では失敗しています。

つまり、実写化という一大イベントな・の・にゆる~いギャグとテンションでやっちゃう、という今回の企画そのものへの「外し」は大成功だけれど、いざ作品を観ると、演出や演技といった枠組みが温く、ギャグにもドラマにもいまいち乗れない出来になっているのです。

これは本当にもったいないことで、個々で見ればカッコよくなったであろうシーンはいっぱいあったし、局所的には大声で笑ってしまう箇所もあるのですが、全体の流れが悪くて興味の持続が続かず、総体として退屈になってしまっているのが惜しいところです。

よかったところ

ファンの人が笑える映画だった

アバンタイトル(と言っていいのか分んないけど…)で銀さんと新八が初めて出会うシーンの「完成度高けーなオイ」な原作フルオマージュであったり、雑なCGの定春が銀さんに噛みつくおなじみのシーンだったり、原作の再現度の高さ、そしてそれに対して嬉しそうに含み笑う(おそらく)原作ファン。非常に楽しい雰囲気で良かったです。

原作モノで一番大事な要素、「原作ファンが喜ぶ実写化」というところを楽々クリアできていたのは最高だと思います。

ギャグの洪水から砂金を掬ったときの爆発力

後述するように基本的にはこの映画のギャグで笑えなかったのですが、とはいえ無理やり笑かしにかかってると言うべきギャグの情報量の中で、ちょくちょく声を出して笑ってしまったのも確かです。

橋本環奈のセルフパロディとか、安田顕の迫真顔の一発とか、Yesフェミニスト Noロリコン佐藤二朗とか…。今思い出しても笑みがこぼれるシーンが怒涛のギャグの中に確かにあって、そういう「ギャグの宝探し」感は嫌いじゃなかったです。

アクションのガジェットは悪くない

正直言ってアクションには何も期待してなかったのですが、柳楽優弥岡田将生といったイケメンどころが刀をスタイリッシュに振るだけでも、見ごたえあっていいですね。

さらに、例えば虫取り網を使った殺陣や、神楽の傘さばきなど、時々おっと思わせてくれる奇抜なアクションが出てきて、事前の予想を上回ってくれた感がありました。

嫌だったところ

基本的に流れてくるギャグは泥水

先に「ギャグの洪水の中の砂金」と言いましたが、基本的に流れてくるギャグは寒かったり「え、ここ笑うとこ?」となってしまうものが多かったです(個人の感想です)。

橋本環奈のまた子弄りをはじめ下ネタが多い作品ですが、そのどれもが自分には合いませんでした。なんていうか、エロいところを隠した衣装で下ネタ言われてもドン引きするだけというか、素面でえぐいこと言われても笑えないよね。

菅田将暉も勿体ない使い方だなあという感じ。その勿体なさこそが面白さなんだ!っていう人がいるかもしれませんが、菅田将暉のギャグはただ叫んで変顔するだけなので、単純に「この人コメディ出来ないんだ」と思ってしまって、なおさら笑えないです。
本作はこの人だけじゃないですが、「ふだん真面目な役柄の人がこんなにふざけてやってますよ」だけで笑いを取ろうとし過ぎです。
それなら『トロピック・サンダー』のトムクルーズみたいに全力で真面目にコメディを演じてほしい。

シリアス場面をシリアスに撮ってほしい

福田雄一監督ですしあまり期待してなかった部分ではありますが、私は銀魂の面白さはシリアスな時のどシリアス感にもあると思っているので、ここが温いのは不満ではあります。

ギャグのつもりなのかリアル感のない戦場描写、モブキャラの不死身感、棒立ちアクション…。真面目に撮る気がないんじゃないか?もしかしてこれも「外し」ギャグなのか?いったいどういう気持ちでこのシーンを見るべきなんだ

そんな思いが去来する場面ばかりで、全然ストーリーに集中できませんでした。ギャグとドラマをきちんと分けた演出をしてほしかったな…。

結論

文句も多いですが、今思い返すと不思議と楽しい記憶が多い映画でした。
観終わってから原作絵を見ると逆に違和感を感じるくらい、小栗旬のハマりっぷりも凄かったです。
原作ファンなら絶対おすすめだし、そうでない人も話のタネに行ってみるといいんじゃないでしょうか。


ところでエリザベスの中の人を記者会見でネタばらししてましたが、あれをポストクレジット一発で見せたら最高の驚きだったと思います。
あと流石に上映時間130分は長すぎでしょ!